はんだくん 第2巻

著:ヨシノサツキ 先生

the普通である幸男が、調理実習
の班で偶然にも半田+その取り
巻きと同じ班になってしまった。

最初はひどく居心地の悪い
思いをしていた幸男だが‥

「僕達だけで美味しい料理を作って
半田くんに食べてもらうんだよ。」

相沢のそんな提案により、半田くん
を除いた人で役割分担をしてしまう。

そんな様子を随分寂しそうな
表情で見つめる半田くんに
幸男だけは気付いたようだ。

半田くんの態度がただの強がり
だと気付けているのは幸男だけ。
他の人は威厳か何かだと思って
いるんだろうか‥複雑だわ。

そして、半田くんへの印象は
噂とは違ったけれど随分と
怖いものになってしまった 笑

1人だけ除け者にされた半田くんは
一人でデザートのプリンを作った。
本当はお湯で溶くだけの簡単プリン
を作ればよかったのに、半田くんは
自己流で無茶苦茶なものを作って‥

「このしょう油味のカラメルが
なんともイイアクセント。」

「ドロっとしてジャリっと
する新食感、流行るよね。」

‥食べられたものではなかったろう。
それなのに彼ら3人にはとてもいい
もののように死にそうな表情を見せ
ながらも嬉しそうにそれを頬張った。

半田くんという存在は、黒を白に
変えてしまうものなんだろうか 笑
もうほんと‥一種の洗脳だよね。

本人の知らぬ間に半田くんが公園で
詩を書いているという噂が流れた。
その正体は半田清を名乗るニセモノ。

花田 慶(はなだ けい)

高校入学時から半田マニアで
ひたすら半田くんを観察して
半田くんの真似を極めたようだ。

「ただ…憧れすぎていつからか
自分が本当の半田なんじゃ
ないかって思いはじめて。」

もう、かなり異常な症状 笑
そんなニセ半田が半田くんを
探す肉食女子達に見つかって‥
恐ろしい目に遭いました 笑

本物とは口元が致命的に違うので
口元を隠すためにしていたマスクが
外れた瞬間開放された彼だった。

これまでの行いをひどく後悔して
もう半田くんの真似はやめようと
本人に謝罪に向かった先のこと‥

半田くんはもう帰宅した後の
ようだったが、教室の黒板に
残されたニセ半田が書いた詩。

丁寧に訂正した上にコメント‥
これを見て、真似ることをやめず
徹底的に極めることにしたらしい 笑

ニセ半田の件が落ち着いて早々
‥今度は半田に彼女疑惑浮上。

和服のキレイな女性からお弁当を
受け取っている所を肉食女子達が
見つけて写メをばら撒いたのだ。

その疑惑で荒れ狂った女子が1人
‥半田くんの隣の席の金城美代子。

半田くんの机に『死ぬ』と遺書
を残し飛び降りようとするが‥

落書き(遺書)をされた机を予備の
机と交換しようと半田くんがやって
きた飽き教室は彼女が飛び降りよう
としている場所のすぐそばだった。

そこで落書きをされてしまった
机に対する言葉だったろうが、
彼女は自分への言葉だと受け
取り‥謝られたと感じたらしい。

この偶然の連続により彼女の
飛び降りは未遂に終わって‥

この直後、疑惑の女性は半田くんの
母親だったと知ることになった 笑

「なんでもいいから半田くんから
クラスメイトに話しかけてみなよ。」

三者面談があって、社交性が
足りないと言われてしまった
半田くんは、担任からそんな
無茶振りをされてしまうことに。

一生懸命話しかけようとするが、
いまいち普通の会話が成り立つ
相手がいない上、半田くんも
会話のセレクトがおかしかった。

そんな中、半田くんなりに共通の
話題を探して幸男に話しかけた。

「日本っていいところだよな。」

‥多分これ会話続かないやつね 笑
でも幸男なりに結構悩んで真剣に
返答をしてくれたんだろうと思う。

半田くんはとても幸せそうな
表情を見せたのでした 笑
なんというか‥幸男お疲れ。

陸上部に東野光太郎という生徒がいる。
100mエースでダッシュ東野と呼ばれる
彼が、陸上の強豪ではなく弱小のこの
高校に入ったのは半田くんを負かすため。
中学の時走りで半田くんに負けたらしい。

随分な被害妄想で半田くんが悪者
みたいな記憶にすり替わってるが、
それほど彼にはショックが大きい
出来事だったということだろう。

走りで負かすために高校まで同じ
所に入ったのに、中学の時のことが
トラウマになって半田くんを見ると
拒絶反応のようなものを起こして
勝負どころではなくなるようだった。

「それ重度のHND(はんだ)症だよ。」

HND症‥というらしい 笑

半田くんに影響されておかしく
なってしまう多くの人達、皆
そのHND症か‥厄介だなほんと 笑

余談ですが‥マスクって怖いね 笑
ニセ半田、マスク外したら全然
半田くんじゃないのに、マスク
すると途端に半田くんっぽく
なる‥マスクマジックですね 笑

ニセ半田の協力で、少しずつHND症を
克服し勝負するチャンスを伺っていた
ある時‥半田くんが全力疾走している
のを見つけたダッシュくんは、今だと
言わんばかりに半田くんを追いかけた。

追いついて‥追い越してから
気がついたがもう遅かった 笑
半田くんは大きな犬から逃げて
全力疾走していて‥そこに追って
ダッシュくんを囮にしたのだ 笑

HND症を克服して勝負し、開放
される予定だったろうに、彼の
半田コンプレックスは悪化した 苦笑

~ひとこと~

はんだくん2巻でした。
今回もいろいろから回ってました。

半田くん本人はもちろん、周囲の
HND症の生徒たち、このお話には
一応幸男という半田くんを正常な
目で見てくれる存在はいますが
心の中でツッコミを入れるだけ
なので実質上ツッコミ不在のお話。

どんどんみんなおかしな方へ‥笑
半田くんはこれから嫌われていると
いう誤解を解くことは出来るのか。

彼を取り巻くHND症は
まだまだ増えそうです。