月刊少女野崎くん 第13巻

著:椿いづみ 先生

野崎宅にある立入禁止の部屋にエロ本
(漫画)が大量にあるのを発見してしまい
堀ちゃんはそれの持ち主が気になった。

野崎くんや真由にこれはお前のかと
聞いてみると2人ともそれを認めるも
どうも様子がおかしいしどう考えても
2人の持ち物ってのは違和感があった。

‥本当はみこりんの持ち物で本人が
バレたくないから誰かに見られたら
誤魔化すよう言ってたみたいだった。

よく野崎家に来てるからもしかしてと
みこりんにも確認する堀ちゃんだけど

「なぁ御子柴、お前の読んでる
漫画って…背表紙の色何色だ?」

いや待って、どういう聞き方だよ 笑
そんな聞き方をしてしまったせいで
2人の会話ちっとも噛み合わなかった。

みこりんは、野崎くんが描いてる漫画
『恋しよっ♡』のことだと勘違いして‥

(俺が花を描いていることがバレた…!!?)

焦って誤魔化そうとするみこりん
だけどみこりんは誤魔化すのも下手
な上だいぶちょろい子だったため‥

さっきまで誤魔化してたのに調子に
乗って自分から花担当であることを
バラすような態度に出てしまった。

堀ちゃんいい顔は保ったままだけど
ものすっごい動揺してて、みこりんの
前ではなんとか誤魔化しきったけど
後に何も知らない鹿島くんが動揺の
言葉をぶつけられることになる 笑

これまで結構お話長いのに、初期から
ずっと花担当と背景担当やってるのに
これまでバレなかったのがすごいよね。

こうして一方的に、堀ちゃんは花担当
がみこりんであると知ることになった。

堀ちゃんが花担当の正体を知った
ことで原稿に貼っていた付箋メモの
内容がどんどんフレンドリーな感じ
になっていくなどの変化があった。

内容に問題があって、一時期みこりんは
背景担当の人は鹿島くんのストーカーか
何かなのかと本気で不審がってたけど 笑

みこりんも背景担当が誰なのかはっきり
教えてもらう気はないようで、ヒントを
求めたりするも答えに辿り着けずにいて‥
でもそんな答えが出るのは突然だった。

演劇部で使う背景作りを手伝うことに
なったみこりん、そこには千代ちゃんも
居合わせてトーン担当以外のアシ集結。

堀ちゃんが描いた背景イラストを見て

(あんなん描けるの野崎の
背景の人くらいかと‥)

とか考えてるみこりんだけど、ここで
もしかして背景担当って堀先輩なんじゃ
ってならないところがみこりんだよね 笑

千代ちゃんからしたら見慣れたアシの
仲間達、気が抜けたのか野崎くんの
漫画の話を自然と話し始める千代ちゃん。

ナチュラルに乗っかるみこりん、そして
こちらも自然と会話に参加する堀ちゃん。

堀ちゃんが入ってきたのに驚いたのは
みこりんだけだったけど‥これでやっと
みこりんも背景担当の正体に気づいた。

なんで毎度無関係の鹿島くんに気持ちを
ぶつけに行くんだろう、面白すぎだろ 笑

野崎くんの漫画とは無関係だから詳細
伝えることもできず誤解与えたじゃん。

ある日風邪で喉をやられたようで
声がガラガラになってしまった結月。

これなら歌声で若がすぐ爆睡することも
避けられて正体を明かせるのではなんて
考えた結月は、堀ちゃんと鹿島くんが
演じる若を相手に予行演習をしていて‥

まさかの若本人が登場してしまった 笑

風邪声ではあるが、歌ってみれば
やはり声はよく知るローレライ。
ようやく事実を理解できた様子の
若だが、私生活に支障が出ていた。

毎晩寝る時にイヤホンをつけて聞いて
いたローレライの歌声がよく知る先輩
の歌声なのだと知ってしまったことで、
耳元で囁かれてるように感じてしまい
‥うんまあ、寝れっこないわなあ 笑

それ以前に大好きなローレライと
苦手意識が強い結月が同一人物って
いうのもかなり大きな問題なようで
自分が結月をどう思っているのか
わからなくなってしまったようだ。

「そうだよ若松くん、結月と会って
一番最初に浮かんだ気持ち…それが
若松くんの素直な気持ちだよ…♡」

千代ちゃんのこの助言には、ラブ展開を
望む願望がものすごい込められてたけど、
一先ず若は結月に会いに行くことにして‥

相変わらずいろいろ混乱してるようだ
けどいい感じにまとまった気がする。

この後、結月は自分のファンならと
若のお願いを快く聞いてくれることが
増えたし、若はたとえ無茶ぶりでも
断らず頑張ろうとするようになった。

いいのか悪いのかわからないけど、
楽しそうだしいいことにしよう 笑

調理実習をすることになった。
テーマは自由ということだけど、
千代ちゃん達のグループのテーマは

『佐倉千代が片想いの相手に渡すお菓子』

千代ちゃんが野崎くんを好きだって
ことがクラスの女子だけでなく男子
にも知れ渡っているようだったし、
プライバシーってものはなさそう 笑

実際作ったクッキーもあからさまで、
漢字やアルファベットで野崎くんの
名前を書いたり♡マークを描いたり。

もちろん同じグループの女子達は
野崎くん以外の名前を書いてたり
もしたんだけど‥主に野崎くん 笑
あとは千代ちゃん作千代クッキー。

いろいろ作ってたけど、並べたら愛の
重さを感じとれるものになってた 笑

めっちゃテンパりながらもなんとか
野崎くんにクッキーを渡した千代ちゃん
だったけど‥愛は届かなかったらしい。

更には残念なことに、誤った内容で
メッセージを受け取られてしまい
後日野崎くんからおからクッキーを
貰うことになる千代ちゃんでした。

メッセージの文字チョイスが
絶妙すぎるんだよ野崎くん 笑

女子からの文字入りクッキーとか
何かしら勘付きそうなものだけど、
何もないのが野崎くんクオリティ 笑

そして若は‥同じグループ内で
弟の広くんの名前を入れた友達の
ものと入れ間違えたんだろうな 笑

誤字ったわけじゃないんだよ‥
クッキー全体的に可愛かったけど
誤解を生み少々残念な結末だった。

ある日、鹿島くんの妹とその友達
とのお茶会に呼ばれた堀ちゃん。

鹿島妹・麗も随分と濃い子な印象
だったけど、その友人・吉野も余程
濃い‥というか危ない子だった 笑

男に免疫が亡すぎてすぐ恋に落ちる。
あとすぐに恋愛的な意味で誤解する。

明らかに危ない男に声をかけられても
私のことを好きなのかもと着いてって
しまいそうな危なっかしさを麗が心配
して、男慣れさせるための要因として
堀ちゃんを頼りにしてきたのだった。

鹿島くんのことは女性だから平気だと
言ってて、ちゃんと男性相手にしてじゃ
ないと練習にならなかったんだろう。

堀ちゃんも持ち前の演技力で口説くん
だけど‥これもし堀ちゃんに演技力が
なくても吉野の反応はそう変わらずに
簡単に落ちてたんだろうなって思う。

あまりにちょろすぎて堀ちゃんに
まで心配されてしまう始末だった。

麗初登場の時以上にインパクトが強くて、
本当に椿先生が生み出すキャラクターの
濃さには毎度驚かされっぱなしです 笑

堀ちゃんが頑張って吉野を口説くも
ほんとやりがいのない感じが続き、
男に慣れることよりNOと言えること
を目標とした訓練に切り替えるけど‥

どうしよう吉野1回もNOって
言ってくれないんですけど‥

あまりに反応が酷いから、堀ちゃんの
中で別の内容のゲームに変わってる 笑

でもそこまでは良かったんだよ、
NOの言い方として鹿島くんに
話を振ったら鹿島くん‥なんで
堀ちゃん口説き始めちゃったの 笑

そしてまんまとキュンとさせられる
堀ちゃん‥目的がかわっているよ。

でも堀ちゃんと鹿島くんのやりとり
見てるのが大好きな私にとってこの
お話私得でしかなくてやばかった!!

最終的に‥吉野が変な男からの誘いを
きちんと断るのはまだ難しそうだけど
堀ちゃんには多少慣れたようだった 笑

ところで今回の堀ちゃんへの頼み、
鹿島くんは堀ちゃんにしか頼めない
内容だって最初に言ってたんだけど

「お姉様の知り合いの中で
一番ステキな男性を」

というのが麗からの言葉だった。
ほんとにもう‥ご馳走様です 笑

「実は『少女ロマンス』で25周年
企画として漫画家さんに交代で
ブログをお願いできないかと…。」

もしこれを断ったら、夢野咲子を
名乗る前野さんが代わりにブログを
書くという情報を受け、野崎くんは
この企画を引き受けることになった。

他の作家さん達も、前野さんの件で
誰一人断れない状況だったろうな 笑

他の作家さんのブログを参考にして
初回は弟の真由とみこりん‥のことは
邪推を避けるため女性ってことにして
女性のアシMちゃんとして登場させた。

夢野先生とのことを邪推されるのを防ぐ
ためだったけど、弟とMちゃんのことを
邪推するコメントが多数届いたらしい 笑

最初は弟ネタで盛り上がってたけど、
ちゃっかり登場していたおまんじゅう
っぽいCちゃん(千代ちゃん)が最終的に
人気を乗っ取ってしまったらしい 笑

でもすごいわかる、こんな
Cちゃんいたら可愛いわ!!

後にブログの内容と人物を堀ちゃん
に明かす野崎くんだけど、ここでやっと
気づく‥リアルに置き換えると野崎くん
ずーっと千代ちゃんを抱きかかえてる。

自覚して固まってしまう野崎くんだけど、
千代ちゃんは持ち方にこだわってたから
きっと全て千代ちゃんの画策だろう 笑

こんなことがあっても少しも恋に発展
しないのが逆に不思議に思えてきた。
‥野崎くんは恋愛感情ってものを
持ち合わせているんだろうか? 笑

ちょっとくらい意識したりとか
あってもいいのになーなんて。

~ひとこと~

いやー今回もほんっとうに面白かった!!

野崎くん読んでると毎回思うんですが、
面白すぎて私ごときがレビューで魅力を
お伝えできるような作品ではないなと。

半分もお届けできてない自覚はあります。
個人的に好きなキャラや好みの雰囲気の
シーンをつい採用してしまうため、結構
内容に偏りが生じてる可能性があります。

そんなでも、ほんの一部でもおもしろさ
や私の好きな野崎くんのポイントなど
お伝えできていればいいなと思います。

今後千代ちゃんの恋が多少なりとも
進展するのかしないのか‥そういう
意味でも楽しみにしてる作品ですが、
多分恋愛要素が全くなくても私はこの
物語を読むのを決してやめられません。

だって、おもしろすぎるんですもの 笑

いつも新刊が出るたびに思いますが
アニメ続編で動いて喋る彼らが見たい。
そんな願望も捨てずに持っております 笑

こんな楽しい作品に出会えたこと、
本当に良かったなーと思います。