不機嫌なモノノケ庵 第6巻

著:ワザワキリ 先生

不機嫌なモノノケ庵6-1

「使えなくなりそうな奴に合わせる
ほど気長なタチじゃねぇんだよ。」

どうしてここまできつい言い方を
したのかはわからないけれど、この
晴齋の言葉は芦屋をカッとさせたw

「見えるように戻って…『物怪庵でまた
働いて下さい』って頭下げさせてやる!!」

さて…ほんとどうなることやら…。

不機嫌なモノノケ庵6-2

視力が中々戻らないことで、
晴齋はわざわざ隠世のトモリに
会って話を聞いてきていた。

「”見えない”という状況が
芦屋殿にとって急を要する様な
焦る状況ではないから戻りが
ゆっくりなのかもしれません。」

そう言われたものの、物怪庵での仕事は
今のまま待っていられるほど暇でもない。

そういうわけで、少し煽るようなことを
言ったというのが芦屋にひどい言葉を
ぶつけた本当の理由だったようだった。

それで、その急を要する状態を
作ってしまおうとしたんだろう。

ヤヒコは昨日から家にいない。
晴齋は学校すらお休みだった。
心配になったんだろうな大分w

ヤヒコの行った先を禅子に聞き、
その場所まで来てみた。ここは
翁様の祀られてる神社みたいね。

そこにいくと、妖怪は見えない
ものの葉っぱが勝手に動いてる…?
以前翁様が傘にして使ってた葉?
そう思って誘導されるままに神社
の中に入ると中は妙に荒れていた。

そして奥には物怪庵の家紋??
…なんて見ていると、突然戸が
締り、そこには翁様ではない
誰かが持つ動物の骸骨…どこ
に誰がいるのかわからない。
でも、何かがここにいる。

一生懸命見つけようと頑張るが
…気がつくと目の前に幽霊の
ような陰。そして壁からは手??

芦屋、気絶しましたww
目を覚ますと、今までと
同じようにちゃんと妖怪が
見えるようになっていた芦屋。

これはある意味ショック療法w
結果はどうあれ、手段もどうあれ、
良かったね芦屋・・・おかえり!

「意図があったとはいえ、昨日は不躾な
物言いを致しました。改めて物怪庵の
奉公人としてご尽力頂けますか芦屋殿?」

そう言って、芦屋に頭を下げた晴齋。
これは、芦屋がそうさせると言った
ことw本当にやってくれたよ晴齋w

「引き続きせーいっぱい
勤めさせて頂きます。」

立っている状態で頭を下げた晴齋に、
座っていた芦屋は更に頭を下げ土下座w

本当にこれでおかえりだ(*˘︶˘*).。.:*♡

不機嫌なモノノケ庵6-3

無事視力が戻ってモジャのことも
すっかり見えるようになった芦屋。
安心して喜んだモジャだったけど、
落ち着いたら怒れてきたらしく
物怪庵の隅で拗ねてしまっていた。

なんとかしようと向かってくる
芦屋に折れて一緒に球遊びをした。
でもそれもある程度遊ぶともう
おしまいだと晴齋に言われて
しまいまた物怪庵の隅で拗ねたw

そんなモジャに物怪庵が言う。

「人間と一生は寄り添えないのよ。」

そう、なんだよな。人間だって
せいぜい70年80年…?それなりに
長く感じるけど、妖怪の命はもっと
ずっと長いものなのかもしれない。

不機嫌なモノノケ庵6-4

立法さんからのSOSで隠世までやって
来た物怪庵のみんな。で、いろいろ
あって行政さんのところまで芦屋が
いかなければいけなくなったしまうw

その途中、今から行政さんの所に
行く用事があるからとそこまで
乗せてくれた一見猛獣…トラっぽい。

この妖怪、実は隠世の三大権力者の
1人、司法さんだったらしいです…w

行政さんへの用事は本人ではなく
案内人っぽい人に伝言で済んだ
のでまだ出てきていないんだけど、
先に司法さんが出てきましたか…。
さてさて…一体どんな方なのかしら。

不機嫌なモノノケ庵6-5

行政さんのところから帰って、
さあ宴をしようなんて話に。
そこで妹のシズクがコウラを
呼びたいといい出したことで
兄バカシスコンが発動したww

確かにシズクは可愛いけども!w
職権乱用wwww法律だって
言えばもう逆らえないものねw
なんかもう笑うしかなかったw

不機嫌なモノノケ庵6-6

宴会は物怪庵の中で行われた。
隠世の食べ物が合わないようで
どっからどう見ても体調不良w

そんな芦屋のために飲み物を
買いに現世に向かった晴齋。

そんな、死にそうな芦屋を除く
妖怪だけになった物怪庵の中。
コウラと立法さんはこんな
会話をしていた。確かに、
理由はよくわからないけれど
晴齋は人間に対しては随分
薄情に思えることがよくある。

でもそれが芦屋と関わるように
なって少しずつ変わってきてる。
…そういうことなんだろうな。

対して意味深なことを言うコウラ。

「人間側へ傾くことはイツキに
とってはいい変化なんでしょう
けどォ…物怪庵の主としては
好ましくない傾向かもよォ?」

そんなコウラに言葉を返す立法さん。

「けど、”そうでない”方
に賭けようか…物怪庵?」

(この賭け、キミも
のるかな?アオイ―。)

そうでない方、物怪庵の主としても
いい変化であることに賭けてみた。
良くも悪くもだろう、後は晴齋自身
どんなふうになってくかこれからの
変化の問題になってくるだろうな。

…おもしろくなってきそうなような
少々不安も出てきているような…w

~ひとこと~

6巻でした。初めがヒヤヒヤする
状態だっただけに、後半はわりと
温かい気持ちで見ておりました。

でも最後の言葉だけは引っかかる。
これから晴齋はどうなってくんだろう。