不機嫌なモノノケ庵 第4巻

著:ワザワキリ 先生

不機嫌なモノノケ庵4-1

「今日は助かった。」

結果的にはこれで良かったと思う。
それでも勝手なことをしてしまって
怒られるだろうかと身構える芦屋に
晴齋がかけた言葉はあまりに彼に
とって予想外で、芦屋は発狂したw

「え゛ええええええぇー!?」

色々失礼だけど、確かに今までを
思い出しても晴齋が芦屋をこんな
ふうに褒めるとかなかったよねw

それくらい、心から感謝したって
ことなのかもしんないな、晴齋。
そんな晴齋の言葉を聞いて芦屋は
盛大に笑う。嬉しかったんだと。
ほんと、素直なやつだよな~w

全く似ていないこの二人。
いつかは晴齋も芦屋みたいに
大笑いしたりするようになる?
なったらいいなと密かに思う。

不機嫌なモノノケ庵4-2

ある日禅子が芦屋のもとに
物怪庵への依頼を持ってきた。
突然出来た腕の噛み跡と痣。
それは狐の妖怪の仕業だった。

「その娘の腕が病んでいくの
と僕と遊ぶの晴齋がどちらを
選ぶかなんて決まってるもん。」

「君が僕に勝ったらその
娘の痣は消してあげる。」

そいつは晴齋を知っている様子
だが晴齋には見覚えがなかった。

でも後になって、狐が昔3日間
だけ一緒にいたことがあった
ヤヒコであると判明したのだ。

ただ晴齋と遊びたくてやって来た?
随分とわがままな子のようだけど
…遊びたいからって理由で禅子を
苦しめるのは随分ひどい話だよね。

ここで、晴齋の8年前の話。
まだ晴齋が主ではなく奉公人
だった頃のお話がほんの少し
だけ出てきた元の主の話も。

8年前、人間である彼がどうして
物怪庵の奉公人になったのか。
そういう話も、そのうち
明かされるんだろうか…?

不機嫌なモノノケ庵4-3

「『俺が主になるために
アオイを殺した』って?」

「もしあいつがこの噂を聞いたら
腹かかえて笑ってただろうな。」

アオイ…晴齋が主になる前に主
だった人…妖怪?の名前らしい。

隠世で晴齋の妙な噂が流れていた。
でもそれは、状況は知らないけれど
真実ではないようだ。晴齋は、その
アオイを思い浮かべながらとても
優しくて寂しそうな表情を見せた。
ヤヒコは、本当のことを確かめに
晴齋の前に現れただけなのかな。

「もう疑ってないよ!
噂はぜんぶウソだ!」

分かってもらえてよかった。
禅子の痣もちゃんと消えたし、
これでこの騒動は一件落着?

不機嫌なモノノケ庵4-4

無事禅子にかけられた呪いも
解け、謝罪を言わされるヤヒコ。
すると禅子がある提案をした。

「謝るのはいいから、お願いを
一つ聞いてくれない?一ヶ月間
寺の手伝いをして欲しい。」

ヤヒコは妖怪だ。隠世に祓った
方が生活も楽だし仲間もできる。
そういう理由で、隠世に祓うかと
尋ねる晴齋に対して、不安そうな
表情のヤヒコ、晴齋は笑顔で答えた。

8年前にも、こんなやりとりが
あった。きっとヤヒコは晴齋が
大好きなんだろうな。隠り世に
いた方が寂しくないとしても、
晴齋のいる現世ににいたいと
思ってしまうのかな~なんて。

晴齋の答えを聞いて、ヤヒコは
寺の手伝いをすることにした。
でも、禅子が言った1ヶ月でなく
1年間…なんて言ってるけれどw

きっと、本当に悪いやつでは
なかったんだろうな、最初から。

不機嫌なモノノケ庵4-5

昔モジャに初めてであった時、
芦屋は地べたに転がっていた
モジャを蹴飛ばしていたね。
で、またデジャビュな状況w

今回は、なんか鳥っぽい妖怪。
ジョウマツと名乗るこの鳥は、
アンモ姫と姫に仕える自分を
隠世に祓ってほしいという。

でもその姫が問題でして。
恋大き彼女は失恋すると卵の
様な殻にこもって出てこない。
それがもう一月も出てこない。

それを何とかして祓ってほしい
というのがジョウマツの依頼。

その卵を、姫は自分で破って出て
きてくれたんだけど、そのきっかけ
になったのは芦屋の三文芝居だった。
卵を石で割ろうとして、その石を
誤ってジョウマツにあててしまった!?

あれ、ジョウマツさん…?

みたいな芝居を打ったんだw
そしたら、姫はびっくりして、
怖くて、それでも勇気振り絞って
殻から出てきてくれたんだよね。

ジョウマツを心配して。
失恋で殻にこもっちゃう姫
だけど、ジョウマツのことは
すごく大切に思ってるって
証拠なんじゃないかな~☆

不機嫌なモノノケ庵4-6

で、そんなジョウマツなんだけど
実はアンモ姫に恋してるようだ。
勇気を出し告白をするジョウマツ。

「姫と一緒に空をとぶのがッ、
何よりも好きなんです!!
姫様と飛ぶのが楽しみだから
手前は幾日でも待てるんです。」

「ですから隠世へ言っても
手前をこの先もずっと手前を
姫様のお側にいさせて下さい。」

告白を通り越してプロポーズw
ちゃんと伝わってるのか謎だけど、
両思いに慣れたようで幸せそう…
通り越して沸騰したジョウマツw

お~、めでたし~と言いたかったw
この後、祓うためにやってきた晴齋
を見て、今度は晴齋に恋してしまう
姫だったwwジョウマツ可哀想ww

~ひとこと~

4巻でした。ヤヒコの登場でほんの
少しだけ晴齋の過去のお話が出た。

8年前は主ではなく奉公人だった
晴齋。その頃の主はアオイ。
そのアオイという人物は今は
もう亡くなっている…のかな?

アオイの死の原因は多分…
なんとなく、予想はついてる。
ギギギの親分が言ってたよね。
物怪庵の主の妖怪に会いたい
って。アオイはきっと妖怪だ。

…そのうち、全部明かされる。
想像が合ってるかわかんない
けど、早く知りたいわ~w