著:ワザワキリ 先生

「今日は助かった。」
結果的にはこれで良かったと思う。
それでも勝手なことをしてしまって
怒られるだろうかと身構える芦屋に
晴齋がかけた言葉はあまりに彼に
とって予想外で、芦屋は発狂したw
「え゛ええええええぇー!?」
色々失礼だけど、確かに今までを
思い出しても晴齋が芦屋をこんな
ふうに褒めるとかなかったよねw
それくらい、心から感謝したって
ことなのかもしんないな、晴齋。
そんな晴齋の言葉を聞いて芦屋は
盛大に笑う。嬉しかったんだと。
ほんと、素直なやつだよな~w
全く似ていないこの二人。
いつかは晴齋も芦屋みたいに
大笑いしたりするようになる?
なったらいいなと密かに思う。

ある日禅子が芦屋のもとに
物怪庵への依頼を持ってきた。
突然出来た腕の噛み跡と痣。
それは狐の妖怪の仕業だった。
「その娘の腕が病んでいくの
と僕と遊ぶの晴齋がどちらを
選ぶかなんて決まってるもん。」
「君が僕に勝ったらその
娘の痣は消してあげる。」
そいつは晴齋を知っている様子
だが晴齋には見覚えがなかった。
でも後になって、狐が昔3日間
だけ一緒にいたことがあった
ヤヒコであると判明したのだ。
ただ晴齋と遊びたくてやって来た?
随分とわがままな子のようだけど
…遊びたいからって理由で禅子を
苦しめるのは随分ひどい話だよね。
ここで、晴齋の8年前の話。
まだ晴齋が主ではなく奉公人
だった頃のお話がほんの少し
だけ出てきた元の主の話も。
8年前、人間である彼がどうして
物怪庵の奉公人になったのか。
そういう話も、そのうち
明かされるんだろうか…?

「『俺が主になるために
アオイを殺した』って?」
「もしあいつがこの噂を聞いたら
腹かかえて笑ってただろうな。」
アオイ…晴齋が主になる前に主
だった人…妖怪?の名前らしい。
隠世で晴齋の妙な噂が流れていた。
でもそれは、状況は知らないけれど
真実ではないようだ。晴齋は、その
アオイを思い浮かべながらとても
優しくて寂しそうな表情を見せた。
ヤヒコは、本当のことを確かめに
晴齋の前に現れただけなのかな。
「もう疑ってないよ!
噂はぜんぶウソだ!」
分かってもらえてよかった。
禅子の痣もちゃんと消えたし、
これでこの騒動は一件落着?

無事禅子にかけられた呪いも
解け、謝罪を言わされるヤヒコ。
すると禅子がある提案をした。
「謝るのはいいから、お願いを
一つ聞いてくれない?一ヶ月間
寺の手伝いをして欲しい。」
ヤヒコは妖怪だ。隠世に祓った
方が生活も楽だし仲間もできる。
そういう理由で、隠世に祓うかと
尋ねる晴齋に対して、不安そうな
表情のヤヒコ、晴齋は笑顔で答えた。
8年前にも、こんなやりとりが
あった。きっとヤヒコは晴齋が
大好きなんだろうな。隠り世に
いた方が寂しくないとしても、
晴齋のいる現世ににいたいと
思ってしまうのかな~なんて。
晴齋の答えを聞いて、ヤヒコは
寺の手伝いをすることにした。
でも、禅子が言った1ヶ月でなく
1年間…なんて言ってるけれどw
きっと、本当に悪いやつでは
なかったんだろうな、最初から。

昔モジャに初めてであった時、
芦屋は地べたに転がっていた
モジャを蹴飛ばしていたね。
で、またデジャビュな状況w
今回は、なんか鳥っぽい妖怪。
ジョウマツと名乗るこの鳥は、
アンモ姫と姫に仕える自分を
隠世に祓ってほしいという。
でもその姫が問題でして。
恋大き彼女は失恋すると卵の
様な殻にこもって出てこない。
それがもう一月も出てこない。
それを何とかして祓ってほしい
というのがジョウマツの依頼。
その卵を、姫は自分で破って出て
きてくれたんだけど、そのきっかけ
になったのは芦屋の三文芝居だった。
卵を石で割ろうとして、その石を
誤ってジョウマツにあててしまった!?
あれ、ジョウマツさん…?
みたいな芝居を打ったんだw
そしたら、姫はびっくりして、
怖くて、それでも勇気振り絞って
殻から出てきてくれたんだよね。
ジョウマツを心配して。
失恋で殻にこもっちゃう姫
だけど、ジョウマツのことは
すごく大切に思ってるって
証拠なんじゃないかな~☆

で、そんなジョウマツなんだけど
実はアンモ姫に恋してるようだ。
勇気を出し告白をするジョウマツ。
「姫と一緒に空をとぶのがッ、
何よりも好きなんです!!
姫様と飛ぶのが楽しみだから
手前は幾日でも待てるんです。」
「ですから隠世へ言っても
手前をこの先もずっと手前を
姫様のお側にいさせて下さい。」
告白を通り越してプロポーズw
ちゃんと伝わってるのか謎だけど、
両思いに慣れたようで幸せそう…
通り越して沸騰したジョウマツw
お~、めでたし~と言いたかったw
この後、祓うためにやってきた晴齋
を見て、今度は晴齋に恋してしまう
姫だったwwジョウマツ可哀想ww
~ひとこと~
4巻でした。ヤヒコの登場でほんの
少しだけ晴齋の過去のお話が出た。
8年前は主ではなく奉公人だった
晴齋。その頃の主はアオイ。
そのアオイという人物は今は
もう亡くなっている…のかな?
アオイの死の原因は多分…
なんとなく、予想はついてる。
ギギギの親分が言ってたよね。
物怪庵の主の妖怪に会いたい
って。アオイはきっと妖怪だ。
…そのうち、全部明かされる。
想像が合ってるかわかんない
けど、早く知りたいわ~w