不機嫌なモノノケ庵 第2巻

著:ワザワキリ 先生

不機嫌なモノノケ庵2-1

寺に来ると、そこには小学生…ではなく
高校1年生のちっさい女の子・禅子が
いた。事情を話すが信じてもらえない。

するとどこからか笑い声がする。
それは禅子の父親の声らしかった。

一月ほど前から笑いたくもないのに
笑いが止まらなくてずっと笑い通し。
明らかにこの父親に笑面が憑いてる。

無表情で、一見何を考えているか
読めない禅子だったけど、本当は
父親をすごく心配してるのかも。

そして、笑面に勝る怒り…あとで
芦屋がどんな目に合うか怖いww

不機嫌なモノノケ庵2-2

禅子は、寺を継ごうとしていたらしい。
でもを父親に話すと反対されてしまう。

「娘のお前に任せたくない。」

そう言われて。自分が女だから、
娘だから任せたくないんだ。
そういう意味として受け取った
禅子は酷くショックを受けた。

でもその話を芦屋にすると、
それは娘だからという意味では
ないと、違った解釈を帰される。

芦屋も自分の家の花屋を継ぐと
いう話をした際に断られたのだ。
それと似たような意味だろうって。

「自分の『娘(子供)』にお寺
を継ぐことを背負わせたく
ないっていう意味かと。」

芦屋のそんな言葉に、禅子は改めて
自分と父のやりとりを思い返してみる。

(継ぐ以外の道を歩んでもいいんだと
アタシのために言ってくれてたの?)

ようやくそれに気付いた時には、勝手
に出てくる涙が止まらなくなっていた。

そんな状況を見た父親…笑面が無事
とれましたが、禅子を泣かせた男
として芦屋に対して激怒り状態w

不機嫌なモノノケ庵2-3

禅子父の激怒りからは、実は陰で
こっそり見守っていたらしい晴齋
のおかげで逃げ切ることが出来た。
晴齋達が立ち去ってから、禅子は
父親にある質問を投げかけてみる。

「アタシ”男の子”だったら良かった?」

娘(女)だから寺は継がせないって、
息子(男)なら良かったってこと?と
いうのを確認したかったんだろう。

そんな意味じゃないって、芦屋が
言ってたことを確認したかったろうし。

「何だ?その質問?意味が分からん。」

本気で疑問符を浮かべた父親…それを
聞いて、本当に全然そういう意味の言葉
ではなかったんだなと確認できると、
あれほど無表情だった禅子が笑った。

今回妖怪祓いとしてはあまり役に
立ってなかった芦屋だけど、禅子に
とってはとても助けになったと思う。

不機嫌なモノノケ庵2-4

「芦屋は危険」

それはどういう意味だったろう。
危なっかしいという意味なら
いろいろ納得ではあるけれど。

きっとそういう意味ではないだろう。

芦屋の言葉や行動がいろんなものに
影響を及ぼしてきているってこと?
彼のまっすぐすぎる優しさがと時に
危険に巻き込まれる原因になる的な?

ほんと、詳細はわからない
けど、芦屋が危険…危険ねぇ。

不機嫌なモノノケ庵2-5

ギギギの親分に飲ませたあの薬。
そろそろ亀薬堂(きやくどう)に
買いに行かないと…と言う話になり、
隠り世にある薬屋・亀薬堂に挨拶も
兼ねて芦屋を連れてやって来た晴齋。

正確には、今後の仕事のために
妖怪にも慣れておきたい的な
理由も含めてだったのだけれど。

そこで働いているのはコウラとシズク。
どちらもとてもユニークな妖怪だったw

どちらも妖怪だけど、人間の姿に
化けて商売をしているらしいです。

不機嫌なモノノケ庵2-6

亀薬堂には例の薬を買いに来たんだ
けど、今は品切れ中なのだという。

ギギギの親分、重症で隠世に帰って
いったじゃないですか。だから晴齋が
亀薬堂を紹介したんだよね。それで
親分に売ってしまったんだと話した。

もう少しで出来上がるから、それ
までの間店の仕事を手伝うことに
なった芦屋と晴齋…だったが、晴齋が
少し目を話したすきにその場から
いなくなってしまった芦屋だった。
ほんと、行動が困った5才児だわ←

きっかけはモジャのような生き物を
追いかけていったんだけどそいつは
別モンで、そいつのせいで木の実泥棒と
間違われ殺されかけた所にやって来た
のがこの、本物のモジゃだったわけだ。

危機一髪の所で芦屋の腕を切り
落としてやろうとしてくる大男の
顔面に飛びつき、芦屋を守ってくれた。

~ひとこと~

禅子との出会い、そして亀薬堂、
モジャとの再会…まだまだ話は序盤。
平穏に思える生活の中、少しずつ、
でも着実に妖怪との関わりを増やして
いっている芦屋、それによって晴齋
にも少なからず変化が生じている。

まだまだ、秘密だったり明かされて
いないことも多そうだけど、そこは
おいおい、分かってくるんだろうか。

一先ず、モジャが来て一時は腕が
助かった芦屋ですが、まだ相手の
男からは逃げ切れておりません。

さて…大丈夫かね芦屋ww