著:ワザワキリ 先生

寺に来ると、そこには小学生…ではなく
高校1年生のちっさい女の子・禅子が
いた。事情を話すが信じてもらえない。
するとどこからか笑い声がする。
それは禅子の父親の声らしかった。
一月ほど前から笑いたくもないのに
笑いが止まらなくてずっと笑い通し。
明らかにこの父親に笑面が憑いてる。
無表情で、一見何を考えているか
読めない禅子だったけど、本当は
父親をすごく心配してるのかも。
そして、笑面に勝る怒り…あとで
芦屋がどんな目に合うか怖いww

禅子は、寺を継ごうとしていたらしい。
でもを父親に話すと反対されてしまう。
「娘のお前に任せたくない。」
そう言われて。自分が女だから、
娘だから任せたくないんだ。
そういう意味として受け取った
禅子は酷くショックを受けた。
でもその話を芦屋にすると、
それは娘だからという意味では
ないと、違った解釈を帰される。
芦屋も自分の家の花屋を継ぐと
いう話をした際に断られたのだ。
それと似たような意味だろうって。
「自分の『娘(子供)』にお寺
を継ぐことを背負わせたく
ないっていう意味かと。」
芦屋のそんな言葉に、禅子は改めて
自分と父のやりとりを思い返してみる。
(継ぐ以外の道を歩んでもいいんだと
アタシのために言ってくれてたの?)
ようやくそれに気付いた時には、勝手
に出てくる涙が止まらなくなっていた。
そんな状況を見た父親…笑面が無事
とれましたが、禅子を泣かせた男
として芦屋に対して激怒り状態w

禅子父の激怒りからは、実は陰で
こっそり見守っていたらしい晴齋
のおかげで逃げ切ることが出来た。
晴齋達が立ち去ってから、禅子は
父親にある質問を投げかけてみる。
「アタシ”男の子”だったら良かった?」
娘(女)だから寺は継がせないって、
息子(男)なら良かったってこと?と
いうのを確認したかったんだろう。
そんな意味じゃないって、芦屋が
言ってたことを確認したかったろうし。
「何だ?その質問?意味が分からん。」
本気で疑問符を浮かべた父親…それを
聞いて、本当に全然そういう意味の言葉
ではなかったんだなと確認できると、
あれほど無表情だった禅子が笑った。
今回妖怪祓いとしてはあまり役に
立ってなかった芦屋だけど、禅子に
とってはとても助けになったと思う。

「芦屋は危険」
それはどういう意味だったろう。
危なっかしいという意味なら
いろいろ納得ではあるけれど。
きっとそういう意味ではないだろう。
芦屋の言葉や行動がいろんなものに
影響を及ぼしてきているってこと?
彼のまっすぐすぎる優しさがと時に
危険に巻き込まれる原因になる的な?
ほんと、詳細はわからない
けど、芦屋が危険…危険ねぇ。

ギギギの親分に飲ませたあの薬。
そろそろ亀薬堂(きやくどう)に
買いに行かないと…と言う話になり、
隠り世にある薬屋・亀薬堂に挨拶も
兼ねて芦屋を連れてやって来た晴齋。
正確には、今後の仕事のために
妖怪にも慣れておきたい的な
理由も含めてだったのだけれど。
そこで働いているのはコウラとシズク。
どちらもとてもユニークな妖怪だったw
どちらも妖怪だけど、人間の姿に
化けて商売をしているらしいです。

亀薬堂には例の薬を買いに来たんだ
けど、今は品切れ中なのだという。
ギギギの親分、重症で隠世に帰って
いったじゃないですか。だから晴齋が
亀薬堂を紹介したんだよね。それで
親分に売ってしまったんだと話した。
もう少しで出来上がるから、それ
までの間店の仕事を手伝うことに
なった芦屋と晴齋…だったが、晴齋が
少し目を話したすきにその場から
いなくなってしまった芦屋だった。
ほんと、行動が困った5才児だわ←
きっかけはモジャのような生き物を
追いかけていったんだけどそいつは
別モンで、そいつのせいで木の実泥棒と
間違われ殺されかけた所にやって来た
のがこの、本物のモジゃだったわけだ。
危機一髪の所で芦屋の腕を切り
落としてやろうとしてくる大男の
顔面に飛びつき、芦屋を守ってくれた。
~ひとこと~
禅子との出会い、そして亀薬堂、
モジャとの再会…まだまだ話は序盤。
平穏に思える生活の中、少しずつ、
でも着実に妖怪との関わりを増やして
いっている芦屋、それによって晴齋
にも少なからず変化が生じている。
まだまだ、秘密だったり明かされて
いないことも多そうだけど、そこは
おいおい、分かってくるんだろうか。
一先ず、モジャが来て一時は腕が
助かった芦屋ですが、まだ相手の
男からは逃げ切れておりません。
さて…大丈夫かね芦屋ww