著:青桐ナツ 先生

平介は自由気まますぎて
問題になるほど悪いことは
しないけれどいいこともしない。
そういう意味で問題児だなんて
言われていたわけだけれど…
そんな彼と中学からの仲な
鈴木、2人が一緒にいるように
なったきっかけのお話があった。
最初は授業のペアになって…
それをきっかけに鈴木から
話しかけていったのだけれど、
きっと今以上に自由気ままな
平介とは会話も成り立たず…
でもそんな彼と関わってく
うちに、なんか楽しいって
感じてしまったのかもね。
平介のやることに対して注意
したり助言したり、いろいろ
ズバズバと言う鈴木くんとの
馴れ初め話は、2人の関係が
なんだかいいなって感じて、
少し温かい気持ちになった。

「やっぱり平介くんも友達
と遊びまわりたいよね!」
秋の父親が、秋と同年代の
友達がいたらいいのになー
とか言ったのが事の始まり。
その話を平介伝いに聞いて、
友達の佐藤が弟の虎太郎を
連れて遊びにやってきた。
秋と虎太郎、2人で遊んでる
のも楽しそうではあったけど、
それでもやっぱり平介と遊び
たがる秋…ほんと、物凄く
懐いたよね、ある意味すごい。
そんな秋を見て、虎太郎は佐藤
や平介も一緒にかくれんぼを
しようと提案…で隠れた場所で
平介とばったり遭遇した秋。
父親が言っていた言葉を
ずーっと気にしている様子
だった秋に、平介がちゃんと
秋の気持ちを考えて返事した。
昔ならそんなふうに考えて
返事したりしなかったんじゃ
ないかなって思う…この場を
見ていた鈴木も「フツウ」とか
「それなりに」とか答えると
思ったとか言っていたしね。
これもやっぱり、秋に出会って
平介が成長したとこなんだろう。

「おつかいもひとりででき
ねーのかよ、だっせー。」
虎太郎が秋にそんなことを言ったw
わかりやすくガーン!!って顔を
した秋を見て、虎太郎はもう一言。
「だいじょーぶだよ、かんたん
だもん。おまえにもできるよ。」
応援までしてしまったものだから、
秋はおつかいに行きたくてウズウズ。
それを見かねて、平介に少し離れた
所から見守ってもらって、秋に
はじめてのおつかいをしてもらおう
ってことに。最終的に心配やら何やら
で父親もついて来たのだけれども…w
そんなこんなで、転んでいた子供
を助けて家まで送って行ったりと
回り道しながらも無事、おつかいを
済ませて帰宅することが出来た秋。
平介がはじめておつかいに行った
時はどんなだったろうと考えるも、
イマイチ思い出せない平介だった。
でも、平介なりの労いの言葉で、
秋は満面の笑顔…良かったね。
自分も昔、こんなふうなことが
あったのかもしれない、あんま
覚えてないけど…みたいなのが、
きっと子供と一緒にいると
たくさん出てくるんだろうな。

平介達とは高校から…なのかな?
昔キョーケンなんて呼ばれてた
らしい佐藤…実際自分から喧嘩を
ふっかけたりしたことがあるわけ
ではなく、来るから倒す~的な
感じだったらしいのだけれど…。
そんな噂話からの平介行方不明。
…オチとしては、先生の罠に
引っかかって身動き取れなく
なってただけの話だったけどw
「そゆとこでも生きてけ
そうだもんなァ。佐藤は
なんかこー、どこでも。」
そんな平介の言葉を聞いて、
佐藤は笑顔でこう答えた。
「おれわりと、楽な
とこばっかいるよ。」
器用そうだし、生きてこうと
すればそれなりにどこでも
生きていけるのかもしれない。
それでも、今鈴木や平介と
一緒にいるのはこいつらと
一緒にいたいって思う素直
な気持ちからなんだろうな。
そういう気持ちで一緒にいる
仲って、すごい幸せだと思う。

秋母…平介の扱いに
随分慣れたようですw
そして秋も最初に比べて
随分表情豊かになって…
平介とお友達s(佐藤と鈴木)、
そして秋、虎太郎。彼らを
見てるとほんと和みますね。
~ひとこと~
本編とは全く違うお話
「ふゆめ」という短編の
物語が描かれていました。
幼いころに1羽のひよこと
出会った少年・葉太は、
不思議な事にそのひよこの
言葉を理解することが出来た。
そんな、少し不思議なお話、
でもとても温かいお話でした。
こちらもおすすめですよ☆
flat本編の方も、秋と平介
以外のお話も少しずつ描かれて
いて、とても興味深い所です。
ではまた次巻で!!